空き家にしないで、管理の楽な和モダンの庭~神奈川県藤沢市造園施工事例
空き家にしないで、管理の楽な和モダンの庭~神奈川県藤沢市造園施工事例

家のリフォームをきっかけに、暗いイメージの和風の庭を明るく変えたいと思いました。また、玄関の目隠しと、隣との境界にフェンスも作りたくて、数多くの事例を手がけている狩谷さんに相談しました。
植木は全部切って、古い物を捨てればスッキリすると思っていましたが、残すべき価値がある物と、捨ててよい物を狩谷さんが見極めてくれたおけげで、先代が遺してくれた物を大切にしながら、洋風な家に合うおしゃれな庭に生まれ変わらせることができました。
相続した和風庭園の造園相談が増えています
「親から相続した屋敷を空き家にせず住めるようにしたい」「広い和風の庭を管理の楽な洋風庭園に改造したい」という造園リフォームのご相談を多くいただきます。神奈川県の茅ヶ崎市,鎌倉市,藤沢市,横浜市などこの辺りでは、昔からの立派なお屋敷が多くあるためでしょう。相続されたり中古で購入された古いお屋敷を空き家にしてはもったいないですものね。
和風の印象を与える大谷石の玄関アプローチや、庭を埋め尽くすたくさんの植木を整理して、和モダンの庭園に変身させます。また玄関と境界の目隠しフェンスは、正面から見ると開放的で、斜めから見ると目隠し効果のあるフェンスを用います。ご提案した広いお庭のリフォームプランはこちらです。
和テイストの庭を和モダンの庭に造園リフォーム ご提案図

たくさんの植木と庭石に囲まれた和風庭園をどのように和モダンの、和テイストの庭園に造園リフォームさせたのか、順を追ってご紹介します。
世代交代をきっかけに造園リフォームを検討


きっかけは世代交代 和風の庭を洋風に
藤沢市にお住まいのY様は弊社のホームページを見て、「和風の庭を洋風にしたい。玄関と隣の境界の目隠しも考えている。」とご相談くださいました。
この家は元々ご両親が住まれていたそうで、世代交代をきっかけに、住宅の方はリフォームしてキレイにしたそうですが、庭が手付かずで困っておられたそうです。モダンにリフォームした住宅に合う造園リフォームをしたいとご希望でした。
和テイストの大谷石をモダンな石に
お庭を拝見したところ、立派な門を開けるとまず目に飛び込んでくるのは、玄関まで敷かれている大谷石と、左右に生い茂った植木でした。お庭を和風の印象にしているのは正にこれらです。
大谷石は和テイストの石ですし、さらに石質が柔らかく水分を含みやすいため傷みやすく、苔も生えやすい石です。この敷石をモダンな雰囲気の別の石に替えるとお庭の印象が変わりますよと、ご説明しました。
造園ポイント:たくさんの庭木をどうする?

チャドクガが発生したツバキは抜根処分
次は植木についてです。大谷石の通路を挟んで、クロマツ、マキノキ、モミジ、ドウダンツツジ、ツバキと、和風の植木が並んでいました。Y様から「ツバキに毛虫がついて困ってるんだよ。撤去してもらえないかな」とのご希望がありました。ツバキに発生した毛虫は、毒ガの一種の「チャドクガ」で、幼虫や成虫に毒毛があり、これが皮膚につくとかゆみを伴う皮膚炎を起こします。肌が弱い方の場合、病院に入院してしまうこともあります。
本来は私は植木を切ってしまうことは好きではないのですが、チャドクガが発生していては仕方ありませんので、ツバキは抜根処分することにしました。
また、鳥の糞に運ばれてきたのか、勝手に生えてきたハゼノキは、ウルシ科の植物でこれも触れると皮膚炎を引き起こす可能性のある木なので処分することにしました。
和テイストの植木達を整理
樹齢百年を超えるマキノキとクロマツは、この家のシンボルツリーとのことなので残し、モミジは剪定して仕立て直し、ドウダンツツジは別の場所に移植して、お庭をスッキリ整理して造園リフォームをすることにしました。
造園ポイント:たくさんの庭石をどうする?


和テイストの庭石は洋風に組みなおして活用
あちらこちらにある大きな和風の庭石は、捨てるともったいですし、処分代だけでも50万円程かかってしまうので、洋風に組みなおして活用したいと思います。
門扉や門柱は今のまま残してもモダンな庭は可能!
当初Y様は「和風の門扉も付け替えたい」と仰っていましたが、この門扉や門柱はとても立派なものでしたので、残すことをおすすめしました。和風の印象を与えている敷石や植木を直せば、門扉や門柱は替えなくても洋風のお庭になることをご説明すると、「洋風に変えるには、この門扉も替えないと無理だと思っていたけど、残せるならありがたいな。」と喜んでご了承くださいました。
和テイストの庭を和モダンの庭に造園リフォーム 工事スタート


石は捨てると費用がかかるので再利用
工事が始まりました。庭のあちこちに組んである和風の玉石をはずしていきます。石は捨てるのに費用がかかります。無駄な捨て代を払うよりも、うまく組みなおして再利用するのほうがずっと良いと思います。
はずした石は、門柱周りに土留めとして、ポストの裏は階段として組んで再利用しました。「こんなに沢山の石を利用できますか?」とよく聞かれますが、石というのは腕のいい職人が組んでいくとあっという間に無くなります。足りないほどです。
石の組み直しは職人の腕の見せ所
腕のいい職人というのは、石の良いところを見極めて表に出し、見た目の悪いところはうまく隠して組むことができるのです。あんなにたくさんあった玉石もすっかり組んで再利用してしまいました。


植木鉢の底を貫いて宙に浮いた藤の根をカバー
植木鉢に植えたままにしていた藤の根が、植木鉢の底を貫いて下の地面に到達していました。強い生命力ですね。植木鉢を取り除くと根が宙に浮いたようになっていました。このままにしておくと根が乾燥して枯れてしまう恐れがありますので、根が埋まる高さまで土を盛ってかぶせます。土の周りには新しく搬入した洋風の玉石を加えてロックガーデンをつくりました。
大きな庭石と害虫の付いた植木を撤去


大きな庭石は別の場所に移動
こちらは通路の脇にあった大きな庭石を移動させているところです。この庭石はおおよそ1,500キロ程の大きな庭石で、サンマタ(やぐら)を組んでチェーンブロックを使用して動かしています。
チャドクガがついたツバキは処分
チャドクガがついて困っていたツバキは撤去しました。これで皮膚がかぶれる心配もありません。撤去した後はソヨゴを植えました。ソヨゴは赤い実がなる株立ちの木で、洋風の印象を与えます。この工事をしていたのがちょうど12月の頃でしたので、「クリスマスやお正月の飾りにいいわね。」と奥様が喜んでくださいました。
造園ポイント:和と洋の融合


モダンなヨークストーンで和テイストの大谷石を刷新
大谷石を敷いていた玄関アプローチには、新しく英国風のヨークストーンを敷いていきます。落ち着いたベージュ色の石で、洋風の石でありながら、この家のシンボルツリーである和風のクロマツとマキノキにも合います。洋風テイストと和風テイストをうまく融合させることができました。
藤棚のアーチを作成
玄関アプローチの脇に生えていた生命力の強い藤は、藤棚アーチをつくってそこに這わせることにしました。春になって藤の花が咲けば花のアーチになります。
造園ポイント:絶妙な目隠し


植木を全て処分して、がっちりした目隠しフェンスをご希望でしたが・・
Y様邸とお隣りの敷地の境界には、お隣りのフェンスがありました。当初のY様のご希望では、お庭の植木を全て撤去してスッキリさせ、植木がなくなって隣から丸見えになったところに、こちら側に高い塀のようながっちりした目隠しフェンスを設け、目隠ししたいとのことでした。
私がアドバイスさせて頂いた点は2つで、まずは植木を全て切ってしまうのはもったいないので、移植したり剪定したりして上手に残すこと。もう一つは、高い塀のようなフェンスを設けると敷地が狭く感じられ閉鎖的なお庭になる、という点でした。
空間に広がりを感じ、お庭が広く見えるフェンスをおすすめしました
そこでおすすめしたのがこちらのフェンスです。これは、正面から見ると隙間があいていますが、斜めから見ると隙間が見えない仕組みになっているのです。これですと、空間に広がりを感じ、お庭が広く見えます。隣の借景を自分の庭に取り込んで広く見せるテクニックです。しかも高さが180センチのフェンスを選んだので、目隠し効果は抜群です。
造園ポイント:フェンスと植栽でナチュラルに目隠し


高さが出ず、目隠しできていませんでした
Y様が目隠しをしたいと言っておられたもう一つの箇所、玄関を出て左側にも、このフェンスを設置しました。
以前は窓が隠れるようにと、園芸屋で購入されたシュロチクとフェニックスと藤を窓の前に並べていました。高さを出すために、鉢の下にブロックを置いたりなどご苦労されていたようですが、うまく目隠しできずにお悩みでした。
技ありフェンスとシマトネリコでオシャレに目隠し
しかしこの目隠しフェンスでもう安心です。正面から見ると隙間があいて開放的ですが、玄関から見ると斜めの位置の窓は隠れ、以前は隣の窓から丸見えだったのが、これで見えなくなりました。目隠しフェンスだけですと、とってつけたような印象になるので、フェンスの前に、洋風な株立ちのシマトネリコを植えて、建物になじんだデザインにしました。
造園ポイント:ヒビ割れた土間コンクリートをきれいに


植木を適材適所に移動
マキノキの前にあったドウダンツツジは、目の細かい枝振りで目隠しに利用できると思いましたので、こちらに移植しました。植栽の目隠し効果で、お隣の窓からお庭が丸見えだったのが、見えにくくなりました。
土間コンクリートをきれいにして明るく
またあちらこちらが劣化してヒビ割れが入っていたテラスの土間コンクリートは、打ち直してきれいにしました。古い印象を与えていたヒビ割れ土間コンクリートが新しくなると、お庭がパッと明るい雰囲気になります。
造園ポイント:草取りをしなくてよい管理が楽な庭


雑草の生えないお庭で草取りいらず
植木の周りは雑草が生えないように、防草シートを敷き詰め、その上に砂利を敷きます。これで今後草取りに悩まされる心配はありません。
枯れた木は撤去して、別の場所にあった木を移植
駐車場脇の花壇にあった木は枯れていたので、枯れた木は撤去して、スペースのあいたところに植え込みの中にあったヒイラギナンテンとサカキを移植しました。
和テイストの庭を和モダンの庭に造園リフォーム 完成


和モダンのオシャレな庭に変身!
こちらは完成写真です。英国風のヨークストーンの石畳が和テイストの植木に馴染んで、和洋折衷のモダンで素敵な玄関アプローチになりました。
新しく搬入した洋風の庭石が、もともとあった和風の庭石に馴染んで、和モダンなテイストを醸し出しています。
新聞や郵便物を取りに行くのが楽に


ポストの裏が歩きやすくなり安全に
こちらはポストの裏の施工前・施工後です。以前は植木や庭石がごちゃごちゃしていて足場が悪く、新聞や郵便物がとても取りにくかったそうです。雨の日は植木が邪魔で傘もさせず、ビショビショに濡れてしまったそうですが、もう大丈夫です。
草取り不要 管理が楽な和モダンの庭


植木がすっきり!草も生えないので管理が楽です
たくさんの植木で鬱蒼としていたお庭が、移植や剪定ですっきりしました。防草シートと砂利を敷いているので、今後草取りに悩まされることはありません。お庭の管理がとても楽です。
レモンの木を植えました
また、奥様のたってのご希望で、レモンの木を植えました。レモンは育つと大きくなるので、それを前提に周りにあったウメノキを別の場所に移植してスペースをあけて植えました。今は苗木で小さいですが、大きく育って枝葉を伸ばしても大丈夫です。
造園ポイント:既存の物を大切にする造園


目隠ししながらお庭を広く見せる一挙両得フェンス
正面から見ると隙間があいていて開放的なのに、斜めから見ると隙間が消え目隠しになる、一挙両得のフェンスのおかげで、180センチという高さがありながらも、塀のような圧迫感がなく、広々と感じながらプライバシーを守れるお庭になりました。
和テイストの強い庭石も、向きや位置を変えることで活かせます
マキノキの根元にあった大きな庭石は、門扉の横の土留めの石として移動しました。この石の表面にある白い斑点は、和風の雰囲気を強めるものなので、斑点が裏になるよう向きを変えました。洋風のお庭にするために捨ててしまうという選択肢もありますが、こうして向きや位置を変えることで活かす方法もあるのです。
故人の大切にしてた物を捨てずに活かす造園

お客様に大変喜んでいただけました
Y様ご夫妻には、「リフォームした家に暗い和風の庭が合わなくなって、洋風に変えたいと思っていたけれど、祖父が大切にしてた植木や庭石を捨てずに活かして、明るい和モダンのお庭にしてもらえて嬉しいです。庭で育ててみたいと思っていたレモンの木も植えていただいたし、どうしようかと思っていた古い藤の木も藤棚アーチにしていただいたので、藤の花が咲くのが楽しみです。」と大変喜んでいただけました。
グリーンパトロールは、古いものを活かす造園リフォームが得意です
茅ヶ崎市や藤沢市・鎌倉市の湘南海岸周辺では、相続や代替わりなどで、和風庭園から洋風庭園に変えたいというご相談が最近多くなりました。もともとあったものを全て捨てて新しくする方法もありますが、こうして古いものを活かす方法もあるのです。その方が先代の思いを大切にできると私は思います。
藤沢市の造園相談なら(株)グリーン・パトロールへ
造園リフォームのお悩みはグリーン・パトロールにご相談ください。
グリーン・パトロールには女性一級建築士が7人もおり、「女性だから話しやすい」「安心して相談できる」と奥様に大好評いただいております。
女性ならではの視点で、お客様のニーズ・スペースに合った広いお庭のリフォーム造園プランをご提案をいたしますので、お気軽にご相談ください。
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